「フルタイムに戻したほうが家計はラクになるのは分かってる。でも、今でもギリギリなのに回るの?」
時短勤務で働いていると、こんなふうに迷うこと、ありませんか?
私もまさにそうでした。時短勤務とフルタイム、どっちがいいのか。お金だけ見たら答えは出ているのに、フルタイム復帰の不安がなかなか消えないんですよね。
私は関東郊外に住む30代の会社員ママです。長女6歳・長男3歳の2人を保育園に預けていて、移動はほぼ車。今は夫婦でフルタイムの共働きです。何度か働き方を変えて、2025年度からフルタイムに戻しました。
この記事では、
- 時短→フルタイムで増えた手取りと出費のリアル
- 共働きのタイムスケジュールがどう変わったか
- 戻る前に試しておきたい「事前テスト」3ステップ
- 「今は無理そう」と思ったときの考え方
を、我が家の実体験でお伝えします。正解ではなく、あくまで「うちはこう決めた」の話として読んでもらえたらうれしいです。
時短勤務からフルタイム復帰、「余裕がなくなる」不安のリアル
時短勤務からフルタイムに戻すとき、いちばん怖いのは「お金」より「余裕」かもしれません。まずは私が感じていた不安と、実際のお金の動きからお話しします。
手取りは増えても、時間と心のキャパが削られる恐怖
私の働き方は、これまでにけっこう変わってきました。
- 9時〜15時、9時〜16時の時短勤務
- 在宅勤務(9時〜17時半)と都内通勤(9時半〜17時)の併用
- 転職して、今は8時始業のフルタイム
在宅と都内通勤を併用していた頃のジレンマは、「働く時間を増やせないこと」でした。もっと働きたいのに、時間の枠がそれを許してくれないんです。
フルタイムに戻したきっかけは、転職先で時差勤務ができるようになったこと。それまでの9時出社を、8時出社に変えることにしました。
ただ、そこで不安になったのが朝のルーティンです。我が家は保育園の送りが夫の担当なので、私は子どもと夫を置いて先に家を出ることになります。
- 子どもたちが納得してくれるか(泣かないか)
- 朝の準備を邪魔されて、8時に間に合うのか
出社が1時間早まるだけで、毎朝が回らなくなるんじゃないか…。そんな不安でいっぱいでした。
ぶっちゃけ増える手取り額と、増える出費(お惣菜・外食・保育料など)の現実
気になるお金の話です。30分の時短勤務からフルタイムに戻して増えた手取りは、ざっくり月1〜2万円くらい。
え、フルタイムにして月1〜2万円?それだけなの?
私も最初はそう思いました。でも、本当の差は昇給のほうで出たんです。
フルタイムの最大のメリットは、昇給を求めやすくなったことでした。前回の昇給では、フルタイムで増えた分として、さらに月2万円弱アップ。時短のままだったら、こういう交渉はしづらかったと思います。
一方、増えた出費はこんな感じです。
| 項目 | 変化 | 月の金額(目安) |
|---|---|---|
| お弁当用の冷凍食品 | 前は買ってなかった | 2,000〜3,000円 |
| テイクアウト(Fitdish) | 気力がないと増える | 7,000円くらい |
| 延長保育料 | 月2回×2人分 | 400円くらい |
| 家事代行 | 余裕ができて頼めるようになった | 2万円弱 |
転職前は、在宅勤務のお昼は家にあるもので済ませて、都内出社の日はコンビニ。今は会社が近くなったので、冷凍食品を詰めたお弁当を持っていっています。

意外だったのは、「予想外の出費」が特になかったこと。家事代行も、フルタイムで仕方なく増えた出費というより、お金に余裕ができたから頼めるようになったもの、という感覚なんです。下の子が2〜3歳になって急な休みも激減したので、病児保育の利用も思ったより増えませんでした。
【実体験】時短→フルタイムでどう変わった?我が家のリアルな変化
数字の次は、毎日の暮らしの変化です。共働きのタイムスケジュールを並べてみると、どこが変わったのかがはっきり見えました。
時短時代 vs フルタイム復帰後の「平日タイムスケジュール」比較
まずは朝です。
| 時刻 | 時短(在宅勤務)の頃 | フルタイムの今 |
|---|---|---|
| 5:45 | ― | 起床・身支度 |
| 6:00 | ― | 上の子が起きる |
| 6:30 | ― | 下の子の「一緒に寝るの!」に15分ほど付き合う |
| 6:50 | ― | 出すだけの朝ごはんを準備 |
| 7:00 | 子どもと起床・朝ごはん | お弁当の準備 |
| 7:15 | 上の子の髪を結ぶ | 子どもの着替え・上の子の髪を結ぶ |
| 7:25 | ― | 出発(送りは夫) |
| 7:30 | 子どもの着替え | ― |
| 7:45 | お見送り | ― |
| 8:00 | 身支度 | 始業 |
| 9:00 | 始業 | ― |
続いて、夕方から夜です。
| 時刻 | 時短(在宅勤務)の頃 | フルタイムの今 |
|---|---|---|
| 17:30 | 終業 | 終業(定時17時+30分ほど残業) |
| 18:00 | お迎え | お迎え |
| 18:20〜18:30 | 帰宅 | 帰宅→すぐお風呂 |
| 19:00〜19:30 | 夜ごはん | 夜ごはん(遅いと20時) |
| 20:00 | お風呂 | ― |
| 21:00 | 就寝 | 歯磨き |
| 21:30 | ― | 就寝 |
いちばん変わったのは朝です。起床は7時から5時45分に。5時〜5時45分は、起きられればスマホを見る自分時間、眠ければそのまま寝ています。朝ごはんは火を使わない「出すだけ」、お弁当は前日の残り物か冷凍食品の詰め合わせにして、朝の家事をとにかく軽くしました。

逆に、夕方からは意外と変わらなかったんです。変えたのはお風呂の順番くらい。上の子のお昼寝がなくなって、ご飯中に眠くなってお風呂に入れなくなるのを防ぐため、帰ってすぐお風呂にしました。
朝って、子どもに泣かれたりしないの…?
泣かれました。「先に行かないで」と泣かれる時期があったんです。行く前にハイタッチをする、動画をつけておく、で乗り切りました。今は普通に見送ってくれます。子どもたちが保育園好きなこともあって、心配していたほどは気にしていないみたいです。
子どもの年齢(1歳・3歳頃と、3歳・6歳の今)で感じた手のかかり方と復帰タイミングのリアル
フルタイムに戻せたのは、子どもの成長も大きかったと思います。
1歳・3歳の頃は、着替えさせるだけで騒ぐし、こっちもご飯を食べさせないとって焦るし、言うことは聞かないし、すぐ抱っこ。夜中の2時に起こされてそのまま眠れず、トータル5時間睡眠…なんて日も普通にありました。自分の体力がもつのか、正直不安だったんです。
3歳・6歳の今は、こんなところがラクになりました。
- 朝の準備も、言えば聞いてくれる(ゴネることもあるけど)
- お風呂は先に洗ってしまえば、湯船で待っていてくれる
- 子どもに体力がついて、21時就寝に向けて必死に急がなくても平気そう
- 私もほぼ熟睡できる
一方で、増えたこともあります。
- 小学校に向けた準備物や学童のこと
- 年中・年長になると習い事をする子も増えて、考えることが多い
- きょうだいゲンカが激しくなって、ケガをしていることも
それでも、2人でケラケラ笑っている時間も増えました。手がかからなくなるぶん、別の悩みが出てくる。それが3歳・6歳のリアルかもしれません。
いきなり戻すのは危険!復帰前にやっておきたい「事前テスト」3ステップ
正直に言うと、私は準備万端でフルタイム復帰したわけではありません。転職先で時差勤務が始まって、そこに乗っかった感じでした。だからこそ、これから戻るか迷っている人には、時短のうちに小さく試してみるのがいいと思うんです。

ステップ1:お迎え〜寝かしつけを「フルタイム想定」の時間割で1週間試す
8時出社の最初の週、私は5時には起きていました。転職したばかりで、遅刻できなかったからです。
我が家の場合、お迎え〜寝かしつけは意外と変わらず、きつかったのは朝でした。なので試すなら、夕方〜夜だけでなく朝の時間割もセットにするのがおすすめです。
- 家を出る時刻から逆算して、起床時刻を決める
- 朝ごはん・お弁当が「出すだけ」「詰めるだけ」で回るか試す
- お迎え後のお風呂とごはん、どちらを先にするとスムーズか試す
1週間やってみると、どこで詰まるかが見えてきます。
ステップ2:便利家電や宅配をフル活用して「家事の引き算」を定着させる
我が家で家事の引き算に効いているのは、こちらです。
| 家電・サービス | コスト感 |
|---|---|
| 大型食洗機 | 約30〜40万円 |
| 乾燥機 | 約40万円 |
| 家事代行 | 月2万円弱 |
| Fitdish(テイクアウト) | 月7,000円くらい |
食洗機に乾燥機って…うちには高すぎるんだけど!
高い家電じゃなくても、「やらない家事」を増やす工夫はあります。
たとえば、洗濯物はほぼハンギング収納にして、下着やパジャマはたたまず投げ込むだけ。復帰とは関係なく取り入れたものですが、Google Nest Hubもめちゃくちゃ便利です。
ちなみに、もらいもののロボット掃除機は、床を片付けられなくて使っていません…。家電を入れても、使える状態にできるかは別の話なんですよね(苦笑)。
ステップ3:夫と「ワンオペにならない分担」を事前にすり合わせる
我が家は、きちんと話し合って分担を決めたわけではありません。お風呂掃除やキッチンまわりなど、もう手が回らないことは「これ無理」と正直に伝えてきました。それを聞いて、夫の手が回ればやってくれたりしましたが、やっぱりできないこともあって。結局放置になってしまうので、家事代行を入れたんです。
今の分担はこんな感じです。
| 担当 | 家事・育児 |
|---|---|
| 夫 | 送り、食洗機セット、保育園の荷物準備、ゴミ集め、お茶づくり、献立・買い出し |
| 私 | お迎え(ほぼ)、子どもとお風呂、歯磨き、着替え、ゴミ出し、保育園の書類チェック |
| ふたり | 洗濯、保護者会 |
| 夫+家事代行 | キッチン掃除 |
| 私+家事代行 | トイレ掃除 |
| 家事代行 | お風呂掃除 |
手が空いているほうがやっていったら、自然とこの形になりました。もちろん、全部に納得しているわけではないんですけどね。
それでも「無理なことは無理と伝える」「それでも回らないところは外注する」の2つで、完全なワンオペにはならずに済んでいます。
テストして「今は無理そう」なら?時短キープも立派な戦略
試してみて「今は無理そう」と感じたら、時短勤務を続けるのも立派な選択です。フルタイムを考えるタイミングは以下を参考にしてみてください。

子どもの成長フェーズに合わせた「今、何を優先するか」の判断軸
フルタイムに戻した理由を正直に書くと、昇給を狙いたかったからです。夫にはどんどん差をつけられるし、大学の同期や地元の友達はもっと稼いでいる。なのに私は我慢、我慢で…。もっと自信を持ちたかったし、お金の面で自由にもなりたかったんです。
ただ、気持ちだけでは戻れなかったと思います。在宅勤務の頃は家事の比率がとても多くて、昼休みも気が休まりませんでした。出社するようになって、「無理なものは無理」と線を引けるようになったのも大きかったです。
振り返ると、私の判断軸はこの4つでした。
- 夜中に起こされず、親がちゃんと眠れているか
- 声をかければ、朝の準備が進むようになったか
- 会社に時差勤務など、続けやすい制度があるか
- 「無理なことは無理」と夫に伝えられるか
うちはまだ夜中に起こされるし、全然当てはまらない…。
1歳・3歳の頃の私も、まさにそうでした。当てはまらないうちは、無理に戻さなくて大丈夫です。
将来の教育費準備と、今のママの心のゆとりのバランス
「時短のままだと教育費が足りないかも」という不安もありますよね。
我が家では児童手当+αのイメージで、子ども1人あたり月3万円を、教育費として積み立ててきました。
教育費は、一度仕組みにしてしまえば毎月考えなくていいお金。時短で収入が少ない時期は、「児童手当を寝かせない」ことから始めるだけでも十分だと思うんです。心のゆとりを削ってまで、今すぐ収入を増やさなくても大丈夫です。
まとめ:完璧を目指さず、小さく試して納得のいく選択を
時短勤務とフルタイム、どっちがいいかは、家庭の状況と子どもの成長フェーズで変わります。フルタイム復帰の不安は、小さく試すことで少しずつ小さくできるはずです。
- 我が家は時短→フルタイムで手取りが月1〜2万円増え、さらに昇給で月2万円弱アップ
- 必ず増えた出費は冷凍食品・延長保育料くらい。家事代行やテイクアウトは家計の余裕に合わせて選んだ
- 共働きのタイムスケジュールで、いちばん変わったのは朝。夕方以降は意外と変わらなかった
- 戻る前に「時間割」「家事の引き算」「夫との分担」を小さく試すと安心
- 今は無理そうなら、時短キープも立派な戦略
私もまだ模索中です。分担も、全部納得できているわけじゃないですし。
いきなり完璧を目指さなくて大丈夫。まずは1週間、フルタイムの時間割で朝を回してみるところから始めてみませんか?